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こんにちは、自分に満点を出すホロスコープ鑑定がモットーの内田いおです!
今回は「トランジット土星」についての記事です。
トランジット土星については以前にも書きましたが
土星は「時間をかけて取り組むテーマ」
鑑定でよく「トランジットの土星が12ハウスにきて、超しんどい」という方が結構いらっしゃるので、今一度詳しく、皆様のヒントになるように加筆・修正をしようと思いました。
ぜひ、何かの助けになれば幸いです。
トランジット土星が1ハウスを運行
自分はこれからどう生きていくかという「スタイル」や「スタンス」を決めていく必要が出てきそうな時期です。
とにかく「自分」にフォーカスを当てていく時期になりますので、他人から強制されていたこと&自分のためではなく、他者のために合わせて無理をしていたこと等から抜け出していくのにも良い時期です。
つまり「自力」でいろいろとやらないといけない&人の力を頼れないということです。自分の中の「ド根性」が試されます。
このように自分についてあれこれ考える時間が増える分、自分に自信がなくなる&存在価値について思い悩みやすい時期だからこそ、
「自分メンテナンス」ともいえる時期で、自分の弱点を補強したり、長所を伸ばすためには?と試行錯誤していくことになるでしょう。
これは「健康」にもかかわってきて、土星が1ハウスを運行している間に、不安感もあいまって身体にガタがきて、今までのライフスタイルを変えざるを得なくなったりしそうです。
どのような自分になりたいのか、そこに近づくためにはどんな努力が必要かを考え、焦らずコツコツを実行に移していきましょう。
今までのやり方が通用しなくなった…と感じることもあるかもしれません。新しい自分のパターンを見つけていきましょう。
そして土星が1ハウスという「自分」を示す領域にいるからこそ「自分」のことだけに集中すればよいのです。
自分のテリトリー内のことにきちんと向き合いましょう。
孤独を感じやすい時期にはなりますが、自分としっかり対話し、向き合っていく重要なタイミングとなります。
古い自分から抜け出し、New!!でフレッシュな自分になれば、周りの風景もきっと変わるはずです。
トランジット土星が2ハウスを運行
「収入」のスタンスを決める時期となるでしょう。
2ハウスはお金・収入、自分自身の才能や資質を示しています。そこに土星が入ると、今後「これを使う!」「これ(才能・収入源)で生きていこう」というのを決める時期となります。
今まで余計なこと・道に迷いがちだった人は、バシっと決めなければいけなくなるかもしれません。
ですが、決まった収入源ができて安定したり、伸ばしていく才能を一本化してグングン成長させることができたり…と良い面も多くあります。
=仕事や所得のレベルをワンランク引き上げるために、今一度、自分がどの才能で「食べていっているのか」を考える時期。
土星が1ハウスにある時は、自分がどのような目的をもって生きていくかを決めていく時期になりますが、ここではその目的を達成するためには「どの才能が必要か」「自分にはどんな可能性があるか」を模索していくことになるでしょう。
土星が2ハウスに入っているときに、収入が減ったり仕事がなくなったりしたならば、それが「気づく」タイミングです。
それは収入源や才能において、それは元々無理があった&壊れやすいものだったというサインだからです。
金銭においてシビアになれる時期ですから、貯蓄などのお金を「ためる」ことについて考えるのにも良い時期。(増やす時期ではありません)
2ハウスというあなたの才能や資質、可能性が詰まった鉱脈において、コツコツと発掘作業をしていく。
トランジット土星が2ハウスにいる間は、その作業をしていきましょう。
トランジット土星が3ハウスを運行
「実践と応用」のお勉強タイム。
自分のやりたいことに関して、可能性を広げるためにコツコツと勉強に専念していく時期となるでしょう。そのために学校に通う&勉強場所を見つける(=新しい場所へ通勤・移動する習慣をつける)のも非常に良いです。
興味の方向性が絞られるので、自分が伸ばしたいこと・しなければいけないこと=勉強に集中していくことができます。
「ずっと勉強しないといけないの!?」と思われるかもしれません。
そして机に向かっていると孤独を感じやすいかもしれませんが、土星が4ハウスに入る頃には、ホッと報われる瞬間がやってきます。
物事が切り替わる前には「落ち込みやすい」「落胆」がやってきやすいことを覚えておくと◎。
(ただ、この時期は集中力がUPするので、勉強もはかどりやすいです)
常に問題の核心=自分は何のために頑張っているのかを意識しておきましょう。
トランジット土星が4ハウスを運行
どこかに「つなぎとめられる」という時期になりそうです。
4ハウスは「家族」「故郷」「家」を示します。何らかの「義務」「責任」を引き受けることで、家から動けなくなったり引っ越せなかったり、地元に戻ることになったり…ということが起きやすいといえるでしょう。
この「家」に関する出来事で、家族(血縁関係を含まない家族的なメンバーも含む)とのイザコザに悩まされたり、不満や不便を感じることも。ただ、ここで関係を見つめなおして対応していくことが大事になります。
無理してがっつりかかわるのではなく、冷静に見つめなおすことでも全然OK。関係を見つめなおすことで、逆に家族と距離をとる決断をする人もいます。
そうすることで自分が再納得できたり、スッキリしたりできます。
今後の人生において、あなたの「足場」が強化されるための課題などが発生しやすいです。
「縛られる」というイメージが出てくるかもしれませんが、これは「安定した場所に落ち着く」「いつでも帰ってこられる場所が見つかる」という意味でもとらえることができます。
人は心が安定してこそ、次なるステップに向かおうという意欲が湧いてきます。そのための土台作りの時期なのです。
あなたの理想の「場所」「メンバー」「家族」とは?を考えていきましょう。
トランジット土星が5ハウスを運行
失うことを恐れずに、解き放つ時期。「消費」と「放電」のタイミング。
これはどういうことかというと、4ハウスにおいて縛り付けられていた間にため込んでいた「エネルギー」をここ5ハウスで解き放たなければならない…ということです。
もしくはそうせざるを得ない出来事が起こりやすい。
自分が「楽しめる」「楽しい」と感じることを探っていく。
自分が熱くなれること、エネルギーを放出できることとは何かを見つけていく。
なぜこんなことをしなければならないのかというと、この時期は「楽しむ」ことが思うようにできない精神状態になるかもしれないからです。
自分にルールを課して、あえて楽しまない・楽しみを遠ざけてはいませんか?
自分を表に出すことに抑制的になりがちな時期なので、自己表現・自分の意見を言うこと・自分が楽しいと思えることに変にルールを設けず、抑圧しないこと。
あえて「絶対に自分がテンションが上がるパターン」を決めてしまうことも、この時期の大事なテーマです。
自分の「やり方」を決めてしまう・こうやったら解放されるというパターンを決めて、定期的に自分を「解放」できるようにしましょう。
いきなり爆発してしまう自分でいるより、定期的にガス抜きできる自分になれたら、こんなに「楽」なことはありません。
トランジット土星が6ハウスを運行
自分の健康・労働環境について「調整」していく時期。
6ハウスに土星がやってくると、気分に左右されず真面目に働くことができる時期になります。もしくは「やらないといけない」と感じていることに、修行僧のごとく向き合っていくようなタイミング。
なぜなら、健康管理・労働環境についての問題が浮上してきやすいからです。
この時期に自分に不必要な「健康習慣」「労働環境」「仕事における決めつけ・ルール」を調整していくことによって、驚くほど安定感をもって仕事に取り組めますし、体調も安定していきます。
土星は「課題」を突き付けてくる天体ですが、6ハウスに入った場合は、習慣化を助けるので「いい感じ」で作用することが多いです。
この時期に体調を崩していなくても、自分の日々のルーティンや健康習慣において、手を入れる=メンテナンスしていくことで、とても前向きな結果が得られるでしょう。
自分にとって今までよりも「より良いこと」を習慣化していくことが重要になります。
トランジット土星が7ハウスを運行
人からの要求を受けていく・リクエストに応えていくような時期となるでしょう。
(たとえそれが理不尽だったとしても)
いろいろな人があなたに意見をぶつけてきます。そのため、他者の意見によって喜び・落胆・混乱等、様々な感情を味わうでしょう。そして、要求を聞きつつも、どう対処していくかも大事。
1-6ハウスで自分を鍛えてきたあなたは、この7ハウスでようやく「外」に出ることになります。
その分、人目にさらされることが増え、プレッシャーも出てきそう。自分の足りないところを補うための試練として、あなたに厳しいことを言ってくる人とのかかわりもありそうです。
ただ、ここで踏ん張れば、そのような人からググっと引き上げてもらうチャンスをもらったり!という努力で掴める結果も。
そんな中で「もっとこうしてよ」というリクエストだったり、無茶ぶりだったり、ダメ押しだったり、人からの意見がグッと増えてきます。そこで「批判された!」といじけるのではなく、だからこそ「自分のやりたいこと」と照らし合わせながら、意見と見比べながら、進んでいくべき時期です。
そうすることで、あなたがかかわっていく人の関係・コミュニケーションのやり方が固定されていきますし、それがこの時期の最大の目的となります。
トランジット土星が8ハウスを運行
がっちりと「契約」に従う。
8ハウスは「契約関係」「深いつながり」「遺産・遺伝」「夫婦関係」などを示します。ここに土星がやってくるということは、夫婦関係や相続関係が揺れ動きやすいということを意味しています。
「深く繋がっている人・組織」との関係見直しが「頑張るポイント」となります。
家系や夫婦関係に試練がやってきたり、相続問題でもめたり、契約ごとは不利になりやすいので注意が必要です。
親の面倒を見る介護などもここで責任を負う人も多いようです。
なんとなく他人への警戒心が強くなり、キュッと閉じこもってしまう感じがあるかもしれません。
それが他人には冷たく映ってしまうことも。
ただ、この時期は徐々に・ゆっくりでもよいので、信頼できる人には心を開いていくべきです。だからこそ、ここで「長くかかわる人・事柄」を見極めていきましょう。
パートナー、会社、組織…今後長くかかわっていきたいことに飛び込んで、そこからの恩恵を受けていくのです。
しかしながら、大きなものを受け取るためには、契約関係や組織などに「縛られる」必要があり、条件をのまなければなりません。もらう代わりに従わなければならないのです。
トランジット土星が9ハウスを運行
これから生きていく上での自分の「信念」を固めていく時期。
柔軟に、どこへ行っても「大丈夫!」といえるような、ブレない自分でいられるための支えとなる「信念」です。
従来の自分を形作っていた信念を、一度疑ってみましょう。もっと気楽にのびのびと生きられる「モットー」が見つかるかもしれません。
そのために積極的に異文化に触れたり、違う価値観に触れてみることも大事。
もしくは、仕事のためにどうしても英語が必要で勉強しなくてはならなくなった!等…そうせざるを得ない出来事がやってくるでしょう。
実社会において、あなたが提供できるものは?ということを考えてみると良いかもしれません。
自分の好きなことだけではなく、もっと高いところにあるもの、実用性のあるものを考え、資格取得のために頑張ったり、大学院に行ったりということも。
じっくりと時間をかけて「精神性」を高め、自分の世界を広げていきましょう。
トランジット土星が10ハウスを運行
社会的プレッシャーを感じながらも、キャリアアップを。
この時期は、今まで順調に入ってきていた仕事が減ったり、入らなくなったり…ということがありそうです。
そのため「仕事とどう向き合っていくか」「今までの仕事のスタイルで良いのか?」「その仕事好き?」といったような揺れ動きが起こりやすいといえます。
だからこそ、ここでしっかりと自分の仕事の適性を見極める・考えることで、従来ではトライしてこなかったけど実はみんなあなたがそれをするのを待っていた!とか、スタイルを変えたことで仕事が増えた!なんてことがあり得る時期です。
なので、今までの仕事の種類・スタイルにはこだわらず、執着せずに、新しいスタンスを模索していきましょう。
トランジット土星が11ハウスを運行
「未来」について考える。先行き不安ならば、対策を練って。
あなたはこれから先、どんな世界で生きていきたいですか?土星が11ハウスにいる間、そんなことをよく考えることになるでしょう。
未来にしたいことのために準備をするような時期。そのために仕事終わりに習い事を始めたりということも。ハッキリとした目的をもってクラブやサークルに参加する…同じような目的を持った人たちとの交流の中で、より自分の未来のためにすることがハッキリしてくるのではないでしょうか。
ただ、そうしていく中で今までの友人関係が整理されていくこともありそうです。
より未来志向になることで、周囲との温度差や距離感を感じることがあるかもしれません。「これから先の未来」に必要のない友人関係は、土星によって縮小されていきます。
トランジット土星が12ハウスを運行
内側にこだわりをためやすく、コンプレックスが刺激されていく時期となるでしょう。
土星が12ハウスにいるとき、あなたがすべきことは今までやってきたこと・集めてきたものを再度整理し、大事なもの&これからも共にしていきたいものは残し、いらないものは捨てていくという作業です。
自分の内側をメンテナンスし、重要な価値観だけを残していきます。
ただ、これはあなたの心の中にあるものすべてを手に取り、見つめていく作業になるので、時には思い出したくないことを思い出したり、コンプレックスを思い出したり…と憂鬱な気分にとらわれる人も多くなるでしょう。
今まではバタバタした生活の中で、嫌なものは心の奥にしまっておけばよかったもの。そのようなものが刺激されて表に出てくるので、混乱することもあるかもしれません。(ここで無理に外に出なくて大丈夫です。周りにはそっとしておいてもらいましょう)
ここであなたが獲得するのは「息の短い価値観」ではなく「永遠に続く価値観」です。中途半端な状態で放っておくと、後々より大きな問題として戻ってきますから、後回しにせず、ここは向き合っておくべきです。
そうすることで、土星が12ハウスを過ぎ去る頃にはモヤモヤが晴れたようにスッキリとした気持ちになれるでしょう。真冬のような寒さを体験した後には、必ず「春」がやってきます。
以上となります。
土星と向き合って、安定感をもらいましょう。